整形外科クリニックに勤務していると、「四十肩」や「五十肩」でお困りの患者さんがとても多いことに驚きます。
当院でも時々お見えになります。
「五十肩」は「肩関節周囲炎」のことを言います。
肩関節を包む「関節包」と呼ばれる袋が炎症を起こしたり硬くなることによって動きが悪くなり、痛みが起きます。
他に肩痛を起こす疾患として、「石灰沈着性鍵盤炎(石灰化したものが関節内に溜まって激痛を起こす)」、腱板断裂、骨の変性などがあります。
これらを区別するために、整形外科では診察、レントゲン撮影、MRIなどを行います。
痛みが強い時期は急性期ですので安静にし、痛みが和らぎ始めたら徐々に動かしていきます。
なかには自然に治ってしまう方もいらっしゃいますが、いつまでも安静にしていると回復が遅れる場合もあります。
整形外科では、薬の処方や注射、物理療法、理学療法士によるリハビリテーションで機能回復をサポートします。
鍼灸でも、患部の状態をみながら気の巡りを良くし、適切な刺激を加えることで回復を助けることができます。
また肩だけでなく、全身の状態を見て調整も行っていきます。
お困りの方は一度ご相談ください。一日も早い回復を目指していきましょう。